当サイトはアフィリエイト広告を利用しています(商品リンクにはPRを含む場合があります)。
メダカを新規購入・引っ越しで迎えるときの“水あわせ”は、生存率を左右する最重要プロセスです。この記事では、比率・時間・手順を数字で明解に。袋→バケツ→混水→投入の流れを、屋内・屋外どちらにも使える形でまとめます。
結論(最短版)
- 温度差は±1–2℃以内、pH/硬度差は“ゆっくり馴染ませる”。
- 店の水は本水槽へ入れない(病原体・薬剤混入対策)。
- 新規購入は最終的に本水100%へ。引っ越しは旧水を段階的に減らす。
準備するもの
- バケツ(白系・目盛付きだと便利)
- エアチューブ+コック(点滴法用)
- カルキ抜き、新水(温度合わせ済み)
- 水温計、ネット、洗濯バサミ(固定)
- 断熱材/保冷剤(夏・冬の移動時)
基本ルール3
- 温度合わせを先に(±1–2℃)。
- 化学的な差(pH/GH/塩分)は“段階的に”。
- 店水は廃棄、魚はネットで移す。
ケース1|新規購入(袋入り)— 標準手順
- 温度合わせ(15–20分)
袋のまま飼育容器に浮かべる。強光は避ける。 - バケツへ移す
袋水をすべて清潔なバケツへ。魚が飛び出さない水位に。 - 混水(2通り)
- 方法A:段階追加法(計30–45分)
5分ごとに“バケツ内の現在量の10–20%”ずつ本水を足す。
最終比率が 本水:店水 ≥ 3:1(=本水75%以上)になったらOK。 - 方法B:点滴法(計60–90分:敏感個体・高温期に推奨)
バケツにエアチューブを固定し、1–2滴/秒で点滴。
目安は本水:店水 ≥ 4:1まで。
- 移動・初日運用
ネットで魚のみ本水槽へ。店水は破棄。照明は当日OFF、給餌は翌朝ごく少量。
コツ
- 途中で魚が口パク→一旦エアレーションを追加。
- 比率と時間を“守るほど失敗が減る”。
ケース2|引っ越し(同居水を持って移動)— 段階移行
事前(前日)
- 給餌停止(糞を減らし水質悪化を予防)
- ろ材・スポンジは乾かさない(バクテリア温存)
移動
- 2時間以内:フタ付きバケツでOK。
- 2時間超:USBエアで弱エア、断熱材で保温/保冷。直射NG。
設置後の水配合
- 同一水道/近隣地域:初日 旧水30–50% + 新水50–70%
- 水質が大きく異なる(遠距離・井戸水→水道など):
初日 旧水50–70% → 毎日20–30%の同温換水で3–5日かけて新水主体へ。
段階換水のやり方
- 1回20–30%・同温・カルキ抜き。バクテリア定着を優先し“全換水”は避ける。
注意
- バクテリアは“水より表面”に多い。旧水は無理に大量持ち運び不要。
- 汚れた旧水は逆効果。透明度・臭いが悪ければ廃棄。
比率・時間の早見(そのまま使える)
- 新規購入:
混水が本水≥75%になったら投入。店水は0%で廃棄。 - 市内引っ越し:
初日 旧水~40% → 1週間で通常運用へ。 - 遠距離引っ越し:
初日 旧水60% → 3日目30% → 7日目0%。
NGとリスク回避
- 直入れ、温度差2℃超、強光下での作業
- 店水の本水槽投入、当日の大掃除・全換水
- 長時間の無酸素輸送、真夏の車内放置
- 薬剤・塩の安易な併用(エビ・タニシは要避難)
オプション(弱った個体)
- 0.1–0.3%塩浴(1Lあたり1–3g)を24–48h。様子を見て中止。導入直後の本水槽では実施しない。
当日のタイムライン・テンプレ
- 0分:袋を浮かべる
- 20分:バケツへ移し混水開始
- 50分:本水:店水 ≥ 3:1到達でネット移動・照明OFF
- 翌朝:少量給餌、動き・体表を確認(異常なら20–30%換水)
よくある不調の初期対処
- 口パク・ふらつき:エア強化、照明OFF、同温で20–30%換水
- 体を擦る:点滴法で延長、翌日まで給餌停止
- pHショック疑い:混水時間を倍に、急な全換水は避ける
まとめ
メダカを安全に新しい環境へ導くためには、丁寧な準備と注意深い管理が必要です。この記事のステップを実践し、快適で健康的なメダカライフをお楽しみください!


コメント