ゾウリムシ vs タマミジンコ|針子〜成魚での使い分けと、増やし方・与え方・トラブル対処まで完全ガイド

メダカ

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こんにちは、庶民派ブロガーのピロです。「ゾウリムシとタマミジンコ、どっちを選ぶべき?」という質問に対し、私は“まずはゾウリムシ”とお答えしました。理由は「針子期に必須級」だから。今回はその結論を掘り下げ、使い分け(いつ・どちらを・どれくらい)、家庭での安全な培養方法、与え方、よくある失敗のリカバリーまで、数値でまとめます。

先に結論

  • 針子〜1cm弱まではゾウリムシ一択。0.1〜0.3mmの極小サイズで捕食成功率が高い
  • 1.5cm前後〜成魚はタマミジンコ(特に小型のモイナ種)を“ご褒美/強化食”として週2〜4回。主食は粉餌で安定運用
  • 両者は“別容器で培養・管理”が鉄則。汚れやクラッシュを本水槽に持ち込まない

サイズと役割(ざっくり比較)

  • ゾウリムシ(Paramecium)
    • サイズ:0.1〜0.3mm(100〜300µm)
    • 強み:孵化直後の針子でも食べられる、常時供給で“空腹時間”を減らせる
    • 弱み:栄養密度はブラインに劣る(併用で補完)
  • タマミジンコ(Moina)
    • サイズ:0.5〜1.5mm(新生体は0.5mm前後)
    • 強み:高たんぱく・高脂質で体づくり・産卵期の体力回復に◎
    • 弱み:針子には大きすぎる。培養の当たり外れがある

いつ何を与える?(使い分け早見)

  • 0〜3日(針子):ゾウリムシ+稚魚用パウダー極少量、可能ならグリーンウォーター併用
  • 4〜7日:ゾウリムシ継続+微粒餌、ブラインを1日1回少量
  • 8〜14日:微粒〜極小粒餌+ブライン(1日1回)/ゾウリムシは切り下げ
  • 15日〜(1.5cm前後〜):極小〜小粒餌メイン、週2〜4回タマミジンコをご褒美に

与え方の目安(本水槽)

  • ゾウリムシ:1Lあたり1〜3mLを1日3〜6回(色付きスポイトで“点在”させる)
  • タマミジンコ:対象が稚魚〜若魚なら1回5〜10匹/個体、成魚は食べ切れるだけ(5分で残らない量)
  • サインで調整:底に死骸が残る/水が白濁→多すぎ。食べつきが弱い→頻度を分けて少量化

家庭での増やし方(安全第一の実用レシピ) A. ゾウリムシの培養(においと崩壊を抑える低リスク法)

  • 用意するもの
    • 1〜2Lの透明ボトル×2、カルキ抜き水、スターター培養[PR:Amazon
    • 乾燥酵母(ベーカリー用)またはごく少量の米のとぎ汁、コーヒーフィルター、スポイト
  • 手順(1バッチ1〜2週間)
    1. カルキ抜き水にスターターを10〜20%加える
    2. 乾燥酵母“耳かき半分量/1L”を溶かして添加(入れすぎ厳禁)。米のとぎ汁を使う場合は一度レンジで加熱→冷却して雑菌を減らす
    3. フタは軽く乗せるだけ(密閉しない)。直射のない明るい場所、24〜28℃、エアなし〜ごく微弱
    4. 2〜4日で増殖ピーク。採取はコーヒーフィルターで粗濾し→上澄みをスポイト吸い
    5. 使い切りは7〜10日が目安。においが強くなったら新規立ち上げ
  • コツ:同時に2ボトル立ち上げて“ローテーション”。過餌は崩壊の元

B. タマミジンコの培養(安定優先の2Way)

  • 用意するもの
    • 10〜20Lトロ舟/プラ容器、カルキ抜き水、スターター[PR:Amazon
    • エアポンプ+分岐(弱め)、グリーンウォーター or 乾燥酵母[PR:Amazon]
  • 屋外“グリーン”方式(初心者向け)
    1. 容器にカルキ抜き水→種水(グリーンウォーターor既存水)を20〜30%加える
    2. 弱いエアで表面をゆるく揺らす。日照2〜4時間。20〜30℃が安定
    3. スターター投入。増えが悪ければ、乾燥酵母を“耳かき1/4杯/10L”をよく溶かして1日1回だけ(入れすぎ厳禁)
  • 室内“イースト”方式(匂い少・管理型)
    1. カルキ抜き水+弱エア+スターター
    2. 乾燥酵母を超微量(耳かき1/10杯/10L)から開始。水が薄く白濁したら餌過多サイン
  • 収穫:茶こし〜120µmシーブで掬い、真水で軽くくぐらせてから給餌
  • 注意:銅(真鍮金具)や未中和の塩素は即死因。強い直射や過密でクラッシュしやすい

よくある失敗→原因→対処

  • ゾウリムシが臭う/白濁りが強い
    • 原因:餌(酵母/とぎ汁)の入れすぎ・高温
    • 対処:新ボトルを立ち上げ、旧は少量だけ“種”として継承。以後は耳かき“極少量”厳守
  • タマミジンコが突然全滅(クラッシュ)
    • 原因:餌過多→アンモニア上昇、酸欠、温度急変、銅混入
    • 対処:当日50%入替(同温のカルキ抜き水)+エア微増。次回は餌量を1/2に
  • 本水槽が白く濁る/底に死骸が溜まる
    • 原因:入れすぎ(“5分で食べ切り”厳守)
    • 対処:スポイトで除去→10〜20%部分換水→次回は少量高頻度へ

Q&A(短く)

  • どっちか一つなら? → ゾウリムシ。針子の“最初の壁”を越える力が大きい
  • ゾウリムシだけで大きくなる? → 序盤の歩留まりは上がるが、7〜14日以降は微粒餌やブライン併用で成長が伸びる
  • タマミジンコは主食になる? → ならない。週2〜4回の“ご褒美/強化食”。主食は小粒〜粉餌で安定
  • 同居培養してもいい? → 非推奨。別容器で“清潔・単独”管理が基本

私も培養や検証がやりきれていないので、引き続き情報が更新できるように試してます。お気づきなどありましたらコメント頂けますと幸いです。

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