冬のメダカビオトープ｜冬眠中でも“これだけはやってあげて”実践ガイド

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています（商品リンクにはPRを含む場合があります）。

こんにちは、メダカ愛好家のピロです！

朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。容器の底でじーっと動かなくなったメダカたちを見て、「いよいよ冬眠に入ったんだな」と実感している方も多いのではないでしょうか。

よく「メダカの冬越しは放置でOK」と言われますが、本当に春まで何もしなくても大丈夫なのでしょうか？

結論から言うと、「完全に放置」は、実は少しリスクがあります。

冬眠中といっても、メダカは仮死状態ではありません。ゆっくりとですが呼吸をし、生命活動を維持しています。そこで今回は、「冬の間に、最低限これだけはやっておこう！」という、誰でもできる３つのシンプルな管理方法をご紹介します。

この３つのポイントを実践するだけで、春に元気なメダカと再会できる確率が格段にアップしますよ！

なぜ「完全放置」は危険なのか？

冬の間、メダカは代謝を極限まで落とし、エネルギー消費を抑えて厳しい寒さを耐え忍んでいます。この状態のメダカは、体力も抵抗力も落ちており、わずかな環境の変化でも大きなダメージを受けてしまうのです。

急激な水温変化
水質の悪化
外敵からのストレス

これらのリスクを最小限に抑え、静かに春を待てる環境を維持してあげること。それが、冬の間の飼い主の役目です。

冬のビオトープ、最低限やっておきたい管理３選

難しいことは何もありません。庭の水やりや、郵便受けをチェックするついでにできる簡単なメンテナンスです。

①【水深キープ】カラッカラは危険！「足し水」

まず最も重要なのが「足し水」です。

冬は空気が乾燥しているため、飼い主が思っている以上に水は蒸発していきます。水深が浅くなると、以下のような危険があります。

水温変化が激しくなる：少ない水量だと、外気温の影響をダイレクトに受け、水温が乱高下しやすくなります。
容器ごと凍結するリスク：最強寒波が来た際、水深が浅いと容器の底まで完全に凍ってしまい、メダカが凍死する危険性が高まります。

【対策】 「水が減ったな」と気づいたら、カルキ抜きした水をそっと足してあげましょう。

ポイントは、壁際からゆっくりと注ぎ入れること。 急に冷たい水が大量に入ると、冬眠中のメダカにとって大きなストレスになります。水流を起こさないように、優しく足してあげてください。

[PR：カルキ抜き剤]

②【水質維持】腐敗を防げ！「落ち葉拾い」

ビオトープに舞い込んだ落ち葉。風情があって良いものですが、冬の間は「水質悪化の元」になりかねません。

水温が高い時期なら、落ち葉はバクテリアによって速やかに分解されます。しかし、バクテリアの活動が鈍る冬場は、分解されずに水中でゆっくりと腐敗していき、水質を悪化させてしまうのです。

体力が落ちている冬のメダカにとって、水質の悪化は病気の引き金になります。

【対策】 気づいた時に、網やピンセットで目立つ大きな落ち葉をサッと取り除いてあげるだけで十分です。神経質に全てのゴミを拾う必要はありません。腐敗しやすい広葉樹の葉などを中心に、軽く掃除してあげましょう。

[PR：アクアリウム用ロングピンセット]

③【飼い主の安心】生きてる？「そーっと生存確認」

冬の間、メダカはほとんど動きません。数週間姿が見えないと、「もしかして、☆になってしまったのでは…？」と、とても不安になりますよね。

そんな時は、週に1回、天気の良い暖かい日の昼間などに、そーっと容器の中を覗いてみてください。

底の方で、

かすかにヒレが動いている
目がキョロキョロしている
よく見たら、みんな同じ方向を向いている

そんな姿が確認できれば、彼らがちゃんと生きている証拠です。「元気でやってるか？」「春にまた会おうな」と、心の中で声をかけてあげましょう。この生存確認は、メダカのためというより、飼い主自身の安心のためにとても重要です。

【絶対NGなこと】 不安だからといって、棒でつついてみたり、容器を揺らしたりするのは絶対にやめましょう。 冬眠中のメダカを無理に動かすと、無駄な体力を消耗させ、命を縮める原因になりかねません。

Q. 冬の間、餌やりはどうするの？

A. 基本的に餌やりは一切不要です。 水温が10℃を下回ると、メダカはほとんど消化活動を行いません。その状態で餌を与えても消化不良を起こしたり、食べ残しが水を汚したりするだけです。「お腹が空いてかわいそう」と思う気持ちはグッとこらえましょう。「餌を与えない」ことが、冬越しの成功率を上げる最大のポイントです。