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こんにちは、庶民派ブロガーのピロです。今回は番外編その2。「メダカ水槽の相棒」ヌマエビについて、生体の特徴・メリット・注意事項を一気に解説します。ご自身の環境の水槽で同居させる前提で、導入数の目安や水合わせのコツ、繁殖・季節管理まで“そのまま使える”実践メモにしました。
結論
- メダカと相性が良いのは“ミナミヌマエビ”。小型・温和・淡水で増える。掃除役として超優秀。
- 導入は「点滴水合わせ」「水草は農薬抜き」で失敗が激減。
- 薬品(銅)・塩分・急な水質変化に弱い。病気治療や塩水浴は必ず別容器で。
ヌマエビってどんな生体?(種類と違い)
- ミナミヌマエビ(おすすめ)
- 体長:2〜3cm前後、温和で小型。淡水のみで繁殖可能(雌雄がいれば“じわ増え”)。
- 役割:残餌・デトリタス(汚れ)・茶ゴケ・バイオフィルムの掃除が得意。
- ヤマトヌマエビ
- 体長:4〜6cm、パワフル。コケ取り力は高いが、繁殖には汽水が必要(淡水では増えない)。
- 注意:小さな針子をついばむことがあるため、繁殖水槽には不向き。
- 雑食性・捕食性が強く、小魚や稚魚を積極的に食べるためメダカ混泳にはNG。
- スジエビ(非推奨)
- 雑食性・捕食性が強く、小魚や稚魚を積極的に食べるためメダカ混泳にはNG。
同居のメリット(ベランダ水槽で感じる良い点)
- 残餌・汚れの処理
- メダカが食べ残した餌や底の薄い汚れをこまめに片付け、腐敗→水質悪化を抑制。
- コケ・バイオフィルム対策
- 壁面の茶ゴケやモス表面のヌメリをモグモグ。糸状藻は“若い芽”なら抑制効果あり(過度な繁茂は人の手も必要)。
- 微生物循環の安定
- デトリタスを細かくし、バクテリアや微生物の循環を助ける=立ち上がりが安定しやすい。
- 観察が楽しい
- 脱皮・ツマツマ行動・抱卵と、見どころが多い。メダカとの共演でビオ感が増す。
導入数の目安
- 10L級:5〜10匹
- 25〜30L級:15〜25匹
- 40〜60L級:25〜40匹 ポイント:入れすぎると酸欠・脱皮不全・共食いが起きやすい。まずは控えめにスタートし、様子を見て微調整。
水合わせ・初期立ち上げ(失敗しない手順)
- 点滴法(最重要)
- 使う物:エアチューブ+調整コック(点滴水合わせセット)
- 手順:袋の水ごとバケツへ→本水槽の水を“1〜2滴/秒”で60〜90分かけて点滴→網で掬って移す(袋の水は入れない)。
- 酸素・温度
- 水合わせ中は弱エアを1本、移動時の温度差は±2℃以内に。
- 新規水草は必ずトリートメント
- 農薬残留がエビに致命的。48〜72時間の“農薬抜き”+全量換水を2回以上(活性炭添えると◎)
- スネール対策も兼ねるならミョウバン浴(0.1〜0.2%で30分)→真水すすぎ。
飼育環境・エサ・繁殖のコツ
- 水質・温度
- pH:6.5〜7.8が目安。極端な軟水・急な水質変化は脱皮不全の原因。
- 温度:10〜28℃(5℃前後でも越冬可だが活動低下。30℃超は要警戒)。
- エサ
- 基本は残餌でOK。補助にシュリンプフード少量。
- 入れすぎは水を汚し、逆に★が増える原因。
- 繁殖(ミナミの場合)
- 水草(ウィローモス等)や隠れ家が多いと稚エビが残りやすい。
- 抱卵個体が増えたら、夜間の弱エア+安定水質で“じわ増え”が狙える。
屋外・ベランダ運用の注意事項
- 高温対策
- 直射日光の時間を短く、すだれ・浮草で半遮光、表面が軽く揺れる程度の弱エアでDO確保。
- 冬越し
- 発泡スチロールは断熱◎。凍結ライン以下にならない水深を確保し、完全結氷を避ける配置に。
- 逃亡防止
- 満水にしない(縁から2〜3cm下げる)。ホコリ避けネットやフタで隙間を減らす。
メダカと一緒に飼うときのNG・注意
- 薬と銅は厳禁
- 銅含有薬・殺藻剤・一部液肥はエビに致命的。メダカの病気治療は必ず“別容器”で。
- 塩水浴NG(本水槽)
- 0.3%の塩でも長時間は致命傷。塩はメダカの治療用として分けて使う。
- 卵・針子との関係
- 基本は死卵・弱った卵を優先してつまむ。ヤマトは針子をついばむことあり。採卵・育成水槽は分けると安心。
- 農薬の持ち込み
- 新規水草・流木は必ずトリートメント。防虫スプレー等の飛沫が水槽に入らない環境づくりも大切。
よくある質問(Q&A)
Q. メダカの卵や稚魚は食べますか?
A. ミナミは基本安全ですが、死卵や弱った卵はつまみます。繁殖重視なら産卵床を朝回収、育成は別容器がベター。ヤマトは針子に触ることがあるため注意。
Q. コケ取りは完全に任せられますか?
A. 茶ゴケ・ヌメリには効きますが、糸状藻の大繁殖は人手が必要。照度・栄養塩・換水の基本管理と併用が前提です。
Q. 脱皮不全で★が続く…
A. 急な水質変化(大量換水)・極端な軟水・高温低酸素が主因。換水は小刻みに、GHを適正化(Ca/Mgのミネラル補給)[GH+ミネラル添加剤をAmazonで見る]。
Q. どのくらいで増えますか?(ミナミ)
A. 条件が良いと数週間で抱卵→1〜2ヶ月で“じわ増え”。隠れ家(モス・シェルター)が多いと生存率が上がります。
まとめ
- ヌマエビは“低コストで効く”メダカ水槽の同居相棒。残餌・茶ゴケ・デトリタスを処理し、水の安定に大きく貢献。
- 失敗を防ぐ鍵は「点滴水合わせ」「吸水口スポンジ」「新規水草の農薬抜き」。薬(銅)・塩・急変には要注意。
- 繁殖を狙うならミナミ、即効の掃除力ならヤマト。目的と水槽構成で使い分ければ、ベランダビオトープがぐっと扱いやすくなります。
- 彼らがいるだけで、ビオトープはより自然の生態系に近づき、安定し、そして何より見ていて楽しくなります。 ぜひあなたのメダカ水槽にも、働き者で愛らしい「ヌマエビ部隊」を配備して、ワンランク上のアクアライフを楽しんでみてください!


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