【サフラン竹田式②】いざ収穫!最高品質にする雌しべの取り方・乾燥・保存方法を解説

家庭菜園

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【竹田式サフラン②】暗闇からの知らせ。いよいよ収穫の時が来ました。

皆さん、こんにちは! ピロワールドへようこそ。

[前回の記事]で、水も土も光も与えずにサフランを育てる、大分県の伝統農法「竹田式」の2年目チャレンジをスタートしたことをお伝えしました。

クローゼットの暗闇に置いた球根たちから、白く細い芽が伸びてきたあの日から数週間。 毎日そっと箱を覗くのが日課になっていましたが、ついに、その瞬間は訪れました。

白かった芽の先端が、ふっくらと膨らみ、美しい紫色に染まり始めたのです。 光のない世界で、自らの力だけで花開く準備を整えたサフラン。その神秘的な姿に、思わず息をのみました。

いよいよ、この栽培方法のクライマックス、「収穫」の始まりです。

なぜ「咲く前」に収穫?品質を守る農家の知恵

竹田式では、花が完全にパッと開いてしまう前に収穫するのが鉄則です。 なぜだか分かりますか?

その理由は、最高品質の雌しべを守るため。 花が全開になると、雄しべの花粉が雌しべに付着してしまい、品質や香りが落ちてしまうのです。

「花が開ききる前に摘み取り、人の手で丁寧に雌しべを取り出す」

これが、日本一の産地が守り続ける、最高級サフランを作るための大切な工程なんですね。 家庭菜園でも、この一手間が仕上がりを大きく左右します。

いざ収穫!雌しべの取り方と乾燥方法

すべての蕾が一斉に開くわけではなく、一日数個ずつ、順番に咲いていきます。 今日は、一番最初に花開いた数輪を「フライング収穫」してみたいと思います。

【収穫の手順】

  1. 花の摘み取り: 紫色に色づき、少し開きかけた花を、球根の根元から優しく摘み取ります。
  2. 雌しべの取り出し: 花びらをそっと開き、中にある3本に分かれた赤い雌しべだけを抜き取ります。この作業、とても繊細で楽しい! 指でも取れますが、雌しべを傷つけないように、先端が細いピンセットがあると格段に作業がしやすいみたいです。メダカの卵を扱う時の感覚に似ていますね(笑)。
  3. 乾燥: 収穫した雌しべは、キッチンペーパーなどの上に重ならないように広げ、風通しの良い場所で2〜3日乾燥させます。カラカラに乾いたら完成の合図です。

宝石のようなスパイスへ。保存は「光」と「湿気」を避ける

こちらが、数日間乾燥させた雌しべです。

あんなに瑞々しかった雌しべが、きゅっと凝縮され、深い赤色の宝石のようになります。指でつまむと、あの独特で芳醇な香りが立ち上ります。

乾燥させたサフランは、光と湿気が大敵。 品質を長く保つために、遮光性のある密閉容器に入れ、冷暗所で保存しましょう。

おしゃれなスパイスボトル :せっかく自分で収穫したスパイスですから、お気に入りの容器で保存したいですよね。こんなおしゃれなスパイスボトルなら、キッチンのインテリアにもなります。

まとめ:収穫ラッシュはすぐそこに!

今回は、いよいよ始まったサフランの収穫と、その具体的な方法についてお届けしました。 まだ収穫できたのはほんの一部。箱の中には、これから花開くのを待っている蕾たちがたくさん控えています。

これから毎日、宝石を摘み取るような収穫作業が続きます。 この「収穫ラッシュ」を乗り越えたら、いよいよ竹田式の第三段階、「球根を育てる育成期」へと突入です。

次回は、収穫の最盛期の様子と、花が終わった球根をどうするのか、土に植え付ける手順を詳しく解説していきます。

壮大なリレー栽培の行方を、ぜひ最後まで見届けてくださいね。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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